暴力によるしつけはNG!霧吹きで猫を安全にしつける方法
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猫はいたずら好きの動物です。
悪気がないことはわかっているけれど、大切なものを壊されたりすると、ついカッとなってしまうことも。
そして大声で怒鳴ったり、叩くそぶりをして猫を脅かしたり、実際に叩いてしまったり…そんな経験がある人はいませんか?
愛猫のしわざとは言え、いたずらが想像を超えるレベルに達すると、つい感情的になってしまうのも無理はありません。
しかし、怒鳴ったり暴力をふるったりしても、猫が萎縮してしまうだけで何の解決にもならない上に逆効果です。
ここでは猫の水嫌いを利用して、霧吹きで効果的にしつける方法をご紹介します。
まずは猫のいたずらを予測して部屋の環境を整える
一緒に暮らしていると、猫の行動パターンがだいたいわかってきます。
大切にしていたものを壊された場合、猫の習性がわかっているのに、出しっぱなしにしておいた人間の方にも非があります。
しつけを始める前に部屋を見回してみましょう。
猫にいたずらされたら困るものが、テーブルや机の上に出しっぱなしになっていませんか?
壊されたら困るものや、猫がけがをする可能性がある刃物などの危険物は、引き出しの中にしまっておきましょう。
ソファーやカーテンを爪で引っかいたりする場合は、猫が嫌いな香りなどをスプレーしたり、カバーをかけたり、猫の爪を定期的にカットしておくことも大事です。
このように対策をすることで、猫を叱る回数を減らすことができるでしょう。
叱っても効果がない猫には霧吹きを
猫の毛は濡れると乾きにくい性質があり、そのまま長時間放置すると不快なだけでなく、気化熱で体温を奪われ体調を壊してしまうことがあります。
それを猫は本能で知っているので、大半の猫は水が苦手です。
言葉だけで叱ってもまったく言うことをきいてくれない猫には、その性質を利用しましょう。
霧吹き程度の水なら安全にしつけができます。
いたずら中の猫に霧吹きでシュッと水をかけるだけで、驚いていたずらを中断するでしょう。
霧吹きを使ったしつけのやり方とは?
水を入れる霧吹きは、アイロン用の霧吹きや園芸用のスプレータイプなどの他に、水鉄砲も使えます。
それらに水を入れて、猫がよくいたずらをするリビングやキッチンなどに置いておきましょう。
猫の行動を眺めていると、「これからカーテンにぶら下がって遊ぼうとしているな」「テーブルの小物を下に落とそうとしているな」といったように、いたずらが始まる前兆を見て取れることがあります。
そんなときは即座に背後からシュッと水をかけましょう。
このとき、水をかけているのが人間ということを悟られないようにしてください。
人間が罰を与えているのではなく、「これをやろうとしたら嫌なことが起きる」と、天罰が下るような感覚で学習させるのです。
もちろん、いたずらの最中でもシュッと水をかけることを繰り返せば、「これをやったら水がかかる」と体で覚えさせることができ、次第にいたずらをしなくなるでしょう。
まとめ
大切な家族の一員である猫だからこそ、一緒に生活をする上で、しつけはきちんとしておきたいもの。
部屋の中は、猫にいたずらをされないようあらかじめ対策を施しておけば、猫を叱る機会を減らすことができます。
そして言葉だけのしつけで効果を感じられないときには、ぜひ霧吹きを試してみてください。
人間がやっているということがバレないよう背後からそーっと。
「いたずらをしたら嫌なことが起きる」と、猫に体で覚えさせることができれば成功です。
しつけの効果は、すぐに表れるわけではありません。
愛情をこめて、繰り返し根気よくやることが大切です。