猫が病気になった際にかかる費用の目安
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猫を飼ってる飼い主さんにとって、ご自分の愛猫が病気になったときにいったいどれくらいの費用が必要なのか把握しておきたいですよね。
ペット保険会社アニコムが発行している「家庭どうぶつ白書2019」によると、年間にかかる猫の診療費の平均(年齢別)は以下の通りです。
0歳~12歳までの平均診療費の合計は461,185円となり、猫の一生涯にかかる診療費の目安になります。
猫の健康状態やかかった病気の種類によって費用も変わるので、あくまで目安として捉えてください。
また、上記の表からもわかる通り猫は高齢になるほど免疫力や体力が低下し、病気にかかりやすくなるので費用が増えていきます。
参考:家庭どうぶつ白書2019「第2部 どうぶつ医療を取り巻く環境」
猫の動物病院費用が高額な理由は?
猫の医療費は人間と比べて高額になっています。
なぜなら猫には人間と違って公的な医療保険がないからです。
たとえば人間は病院で保険証を提示すれば医療費が割り引きされますが、猫にはその制度がないため飼い主が医療費を全額支払わければなりません。
また、動物病院業界は基準料金が定まっておらず、それぞれの病院毎に医療費が異なります。
そのため利用する動物病院によっては他より高い医療費を支払うことになるのです。
猫がかかりやすい病気と治療に必要な費用
猫の治療に必要な費用は病気の種類や動物病院によって異なります。
実際に猫がかかりやすい病気を例に、年間でかかる費用と通院回数を紹介していきます。
「家庭どうぶつ白書2019」の猫の請求理由を参考に、猫がかかりやすい病気TOP3を厳選しました。
参考:家庭どうぶつ白書2019「第2部 どうぶつ医療を取り巻く環境」
2017年4月1日~ 2018年3月31日までの間に、アニコム損保の保険契約を開始した猫(0 ~ 12歳、男の子・女の子)において、
各疾患で請求のあった個体の診療費を集計した。
※通院・入院・手術を含む
慢性腎臓病
慢性腎臓病は請求理由の中で最も多かった病気で、腎臓の機能が低下し体に悪影響を及ぼす病気です。
特に高齢猫がかかりやすい病気で、多飲多尿や食欲低下などの症状が発症します。
慢性腎臓病は完治が難しく、進行を抑える治療が一般的です。
病気を抑えるため継続して治療をおこなわなければならないので、診療費や通院回数が多くなっています。
嘔吐・下痢・血便
2番目に請求理由が多かったのは嘔吐・下痢・血便です。
消化不良・ストレス・ウイルス・異物誤飲など、さまざまな原因によって引き起こされるため、多くの猫がかかりやすい病気となっています。
原因を探って適切に治療してもらえば比較的治りやすい病気ですので、診療費はそこまでかかりません。
膀胱炎
3番目に請求が多かった膀胱炎は、膀胱が炎症を起こし排尿時に痛みをともなう病気です。
細菌感染によって引き起こされる細菌性膀胱炎と、ストレスなどの不明瞭な原因によって引き起こされる特発性膀胱炎の2種類があります。
膀胱炎は再発の可能性が高く、その度に診療費や通院回数も増えていくことを頭に入れておいてください。
完治するためには自宅のトイレ環境を整えストレスを取り除いてあげるなど、飼い主さんの力が必要不可欠です。
ペット保険への加入も考えよう
いざという時のことを考えて「ペット保険」に加入するのも1つの手段だと思います。
ペット保険はペットの通院や入院にかかる医療費を補償してくれる保険です。
猫の幸せを考えるならば普段から病気にかからないよう予防を心がけるのが1番ですが、いつ何が原因で自分の愛猫が病気にかかるかわかりませんよね。
愛猫にしっかりとした治療を受けてもらうためにも、ペット保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。