病気の可能性が高い猫の症状を紹介
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猫は人間と言葉を交わすことができないので、病気になった際は飼い主が気づいてあげるしかありません。
愛猫の何気ない行動や仕草に異変がないか注意しておきましょう。
もし猫が「普段とは違う行動を始めた」「おかしな症状が出るようになった」という場合は、病気にかかっている可能性があります。
本記事では病気の可能性が高い猫の症状を紹介しているので、愛猫の体調管理のためにも参考にしてください。
便秘
猫の排便が2日以上おこなわれていない、コロコロした小さい便しか出ていない場合は便秘といえます。
猫は比較的便秘になりやすい動物と言われていますが、そのまま便秘を放置すると巨大結腸症という病気を引き起こす恐れがあります。
巨大結腸症は便秘によって便が大腸に溜まっていき、便が硬くなって排便ができなくなる病気です。
また、慢性的に便秘状態が続くため食欲不振や嘔吐を繰り返すようになり、脱水症状を引き起こします。
最悪の場合、結腸を切除する手術をしなければならないケースもあるので、猫の便秘は放置せず動物病院に相談してみましょう。
食欲の低下
猫の食欲低下はさまざまな病気の症状とされているため、何らかの病気にかかっている可能性が高いです。
食欲低下を引き起こす病気の代表例は以下のものが挙げられます。
- 消化器疾患
- 肝臓疾患
- 感染症
- 口腔内疾患
- 熱中症
- 異物誤飲
もし猫が1日以上食事をとらなくなった場合、即急に動物病院で検査をおこなってもらいましょう。
眼ヤニの量が多い
眼ヤニは眼に溜まった老廃物やホコリなどを分泌したもので、寝起きに発生する生理現象です。
しかし猫の眼ヤニ量が極端に多い、寝起き以外にも常に溢れ出ている場合は病気にかかっている恐れがあります。
眼ヤニの量が多い症状は、おもにウイルス感染による猫風邪や眼の病気が原因です。
正常の眼ヤニは茶色で硬めですが、病気による眼ヤニは黄色や緑色で膿のような見た目をしているので判別しやすいです。
眼ヤニの量が気になる場合、正常な眼ヤニなのか病気症状の眼ヤニなのか判断して、必要であれば動物病院に相談するようにしましょう。
いつもより元気がない
猫がぐったりして元気がないときは何らかの病気や怪我を負っている可能性があります。
猫は1日16時間ほど寝る動物なのでただ休んでいるだけと思う飼い主さんが多いですが、いつも起きている時間にも寝ていたりする場合は要注意です。
また、猫は自分が弱っている姿を隠す習性があるため、普段と違う場所や暗くて狭い場所で寝ている場合も注意してください。
異変を感じて1日以上たっても体調が戻らないときは動物病院で検査してもらいましょう。
痙攣や硬直を起こす
定期的に体を痙攣させたり硬直している場合、てんかん発作の可能性があります。
てんかん発作とは脳の機能に異常をきたし、痙攣や硬直といった症状を引き起こす病気です。
発作の時間や起こる間隔はさまざまで、ほんの一瞬だったり数分間発作が続くこともあります。
痙攣や硬直以外にも手足をバタつかせる、家中を走り回るなどの症状がみられます。
発作のスパンが短い猫は継続して脳にダメージが与えられるため、最悪の場合死に至るケースもあるので要注意です。
発作を確認したらできるだけはやく動物病院で治療を受けさせてあげましょう。
猫のおかしな症状は病気の可能性が高い
今回は病気かもしれない猫の症状を紹介していきました。
猫の変わった行動や生活習慣の変化は病気によるものかもしれません。
もし猫がいつもと違うと感じたら、すぐに動物病院に相談してください。
ご自分の愛猫を守るためにも、多くの飼い主さんが猫の病気への知見を深めていただけたら幸いです。