愛猫が病気を知らせるサインについて
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猫は病気の兆候を行動で表していることが多く、飼い主が猫のサインに気づいてあげることで病気が悪化する前に対処が可能です。
しかし猫は人間と意思疎通がとれないので、愛猫の苦痛を減らしてあげるためにも、飼い主が猫のサインについて把握しておく必要があります。
本記事では猫の飼い主さん向けに、病気を知らせる猫のサインとその行動がどんな病気を示唆しているのか紹介していきます。
特に「最近飼い猫の様子がおかしい」「以前とは変わった行動をするようになった」という飼い主の方は、参考にしてみてください。
目やにが大量に出ている
猫は寝起きなどに、目やにが出ていることがありますよね。
目やには就寝時にまばたきをしていなかった分、目を覚ましたときに涙と一緒に流れ出る排泄物です。
寝起き時の少量の目やには代謝行動の一環なので問題ありませんが、常に目やにが大量に出ている場合は何らかの病気のサインかもしれません。
結膜炎や角膜炎といった目の病気や、ウイルス感染による猫風邪の可能性があります。
特に放し飼いをしている猫が発しやすいサインで、野良猫との喧嘩で目に傷を負ったり、外出先でのウイルス感染などが理由として挙げられます。
病気からくる目やには通常の目やにとは違い、量が多く粘り気が強いのが特徴です。
自分の飼い猫が該当する場合は動物病院に相談し適切な治療をしてもらいましょう。
極端に体を掻く
猫も痒い箇所があれば体をかきます。
しかし体をかく回数が多い、極端に体をかき続けるなどの行動がみられる場合は要注意です。
アレルギーによる皮膚病や、ノミやダニなどの寄生虫が原因で痒みを引き起こしている可能性があります。
猫は痒いと加減できず傷ができるまで体をかき続けてしまうので危険です。
ノミやダニは人間にも感染しますし、早めに動物病院へ行き原因を突き止め、適切な処置をしてもらいましょう。
また、猫の皮膚は被毛で隠れているため異常に気づきにくいです。
猫が体を極端にかくようになったらよく観察してみてくださいね。
トイレの回数が多い
トイレに行く回数が増えた、またはトイレに行っても尿を出していない場合は結石症や膀胱炎など、泌尿器系の病気の恐れがあります。
泌尿器系とは尿を排泄するのに使われる器官のことで、腎臓や膀胱がこれに当たります。
膀胱や尿道が炎症を起こし、尿が出ずらい状態になっているので何度もトイレに出入りするのです。
猫のトイレの回数が多いと感じたら、トイレをチェックし正常に尿が排泄されているかチェックしてみてください。
排泄量が少なかったり、明らかに用を足していない場合は動物病院で検査してもらいましょう。
泌尿器系の病気は放っておくと猫の命に関わってきますので、愛猫のトイレに違和感を感じたらすぐに動物病院に相談してくださいね。
水を飲む量が増加した
飼い猫に与えている水の減りがいつもより早いと感じたら注意してください。
猫は水をそこまで飲まない動物なので、水を大量に飲んでいるときは何らかの病気のサインかもしれません。
考えられる病気として慢性腎不全や糖尿病などが挙げられます。
「最近いつもより水が減ってるな…」と感じたら、飲み水の量をはかってみましょう。
猫が1日に摂取する水の適正量は体重1kgにつき50mlですので、それを超える摂取量の場合は動物病院に相談することをおすすめします。
猫の日常に隠れたサインを見逃さないように
猫は体調不良や病気のサインを飼い主に出していることがあります。
愛猫と末永く生活していくためにも、猫の病気のサインを知っておくことは必要です。
もし病気のサインを見つけた場合は、無理に自分だけで対処しようとせず、できるだけ早く動物病院に連れて行ってあげましょう。