むやみに怒るのはNG!ぜひ試したい猫をしつけるコツと注意点
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猫が元気なのは飼い主にとってはうれしいことですが、目に余るほどのいたずら好きの猫に手を焼いている方は、つい大声で怒鳴ってしまうなんてこともあるでしょう。
大切な書類を破られたり、お気に入りのソファーで爪をとがれたり…そんなことがあれば、つい声を荒げてしまうのも無理はありません。
しかし、むやみに感情をぶつけても、猫に伝わるどころか逆効果。
猫のしつけのコツを身に付ければ、感情にまかせて猫を怒ることも少なくなるはずです。
猫は好奇心のかたまり!まずは行動を予測した環境づくりを
いたずらを叱る前に、猫の習性を理解しておきましょう。
例えば、長いものを見るとすぐに嚙みついたり引っ張ったりしてしまうのは、誰にも止めることができません。
猫は飼い主を困らせてやろうと思っているわけではなく、本能でついやってしまうのです。
携帯の充電ケーブルやお気に入りのベルトは出しっぱなしにせずに、引き出しやクローゼットにしまっておきましょう。
また、床に落ちたら壊れる可能性のあるものや、紛失しては困るテーブルの上の小物もできるだけしまっておきます。
壁やソファーは、あらかじめ爪とぎ防止のスプレーやシートなどで保護。
そうやって事前に対策をすることが、飼い主のためでもあり、猫のためでもあるのです。
上手に叱って猫にわからせる、しつけのコツと注意点
しっかりと対策をしても、猫のいたずらが完全になくなってしまうということはありません。
ポイントを押さえて、ダメなことはダメなのだときちんと教えることが大切です。
怒りに任せて猫に体罰や怒鳴り声は絶対ダメ
猫が悪いことをしても、暴力でしつけはできません。
また、猫は大きな声が苦手ですので、大声で怒鳴ると萎縮してしまいます。
猫は言葉がわからないので、叱るときの声のトーンや言葉、表情を決めておき、毎回同じ度合いで叱るようにしましょう。
名前を呼んで叱らない
ついやってしまいがちなのが、猫の名前を言いながら叱ること。
「モモ!だめでしょ!」といった感じで叱ってしまうと、ふだんでも名前を呼ばれるだけで叱られていると感じてしまうことがあります。
悪いことをしたら即座に叱る
猫を叱るタイミングは、悪いことをした直後でないとしつけになりません。
時間をおいてからだと、猫は何のことを言われているのかわからないのです。
また、叱ったり叱らなかったりするのもNG。
同じシチュエーションでこの前は叱ったのに、今回は叱らない…なんてことがあると、せっかくのしつけも効果がありません。
『天罰』を効果的に使う
しつけに物を利用するのも効果的です。
猫がいたずらをしそうな時やいたずらの最中に、霧吹きや水鉄砲などで水を噴射!
また、空き缶に小石やビー玉などを入れたものなど、音が鳴るものを投げたりして猫を驚かせます。
このとき、人間がやっていると悟られないように、猫の背後からすることが大切です。
人間がやったのではなく、天罰が起きたのだと思わせるのです。
猫は自分の行動によって嫌なことが起きたのだと学習することで、次第にやらなくなります。
まとめ
猫へのしつけは、コツさえつかめば難しいものではありません。
人間が怒ると嫌な雰囲気は猫に伝わりますが、何のことで怒っているのかは伝わらず、同じいたずらを繰り返してしまいます。
体罰や怒鳴り声で猫を萎縮させるなど、無理強いするしつけは効果がないのです。
しっかりとコツを身に着けて、いたずらをしたら飼い主から注意される、または天罰が下るといった感じで、猫に繰り返し学習させることがしつけへの近道です。
猫との良い関係を続けていくためには、飼い主の一貫したしつけへの姿勢が大切なのです。