
老犬の足の病気の症状と原因
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犬の老化は後ろ足の筋力低下からはじまります。
高齢犬とは小型犬の場合は15歳を過ぎてから、大型犬は10歳を過ぎてからの年齢の犬です。
まずは後ろ足で立てなくなり、前足に力が入らずに寝たきりになる段階を経て老化が進行します。
老犬の足の病気は成犬とは異なるケアが必要です。
今回は老犬の足の病気に焦点を当て、症状と原因、対策について解説します。
老犬の足の病気|症状と原因
老犬の足の病気で代表的な病気は次の3つです。
外傷
老犬になると筋力や骨の衰えから、成犬よりも外傷が生じやすくなります。
外傷とは骨折や脱臼、靭帯損傷などです。
症状として足を引きずる仕草が見られます。
関節炎
老犬になると筋力や骨の衰えから、成犬よりも外傷が生じやすくなります。
外傷とは骨折や脱臼、靭帯損傷などです。
症状として足を引きずる仕草が見られます。
関節炎とは何らかの原因により関節に炎症が生じる病気です。
痛みを伴う症状が出るため、炎症のある足をかばって足をあげたり引きずったりします。
腫瘍
腫瘍は老犬に多い足の病気です。
足に腫瘍ができると、痛みや違和感から正常な歩行が困難になります。
老犬の足に衰えが出始めたサイン
老犬の足に衰えが出始めた際に見られる代表的なサインを解説します。
散歩に出るとすぐ立ち止まる
初期の老化が始まった場合に出る症状です。
後ろ足に力が入らず、すぐに立ち止まったり蛇行したりしてゆっくりとしか歩けません。
ムリに歩かせると散歩嫌いになって寝たきりになる恐れがあります。
愛犬のペースに合わせて歩くようにしましょう。
段差を超えられない
成犬の時は軽々と登っていたソファーや階段に上がれなくなります。
段差も前に上りやすい段差やスロープをつけてあげましょう。
階段は転落の危険があるので、柵をおいて上り下りできない対策をしてください。
室内のモノにすぐぶつかる
歩行は足の筋力だけでなく、視力や聴力にも影響を受けます。
全身の感覚が鈍ることで室内もモノにぶつかりやすくなり、外傷のリスクが高める点に注意です。
柵を設けて室内で動ける範囲を限定したり、コーナーにクッション材を付けてケガを予防するなどの対策をしてください。
老犬の足に異常がある場合の対処法
老犬の足に異常があると感じた場合の対処法について解説します。
家庭で様子を見る場合
骨折や外傷など明らかな原因がない場合は、いったん家庭で少し様子をみてみましょう。
足や歩行の異常は、犬のストレスが原因の場合があります。
愛犬が安心して普段通りに過ごせる環境を作ってあげる配慮が大切です。
足をムリに触ると噛まれる場合があるので、むやみに触らないようにしましょう。
病院で受診すべき場合
症状が長引いたり病気が疑われたりする場合は、病院で受診してください。
病院では「体重コントロール」「鎮痛剤の投与」「手術」などの施術を足の状態に応じて行います。
病院では歩行状態が重要な指標となりますが、病院では犬が緊張して適正な様子を観察できない場合があります。
愛犬の歩行状態に異常があると示す動画を飼い主が撮影すると正確な症状を伝えことが可能です。
動画撮影は広いスペースで歩行をさせ、複数のアングルから行うと良いでしょう。
老犬の足をケアする方法
老犬の足を日常的にケアするために、飼い主ができる方法をご紹介します。
方法①:食事管理
最近ではシニア向けのペットフードが充実しています。
シニア向けのペットフードは軟骨や骨の形成や抗酸化作用のある栄養素がバランスよく含まれているため、愛犬の状態に合わせて摂取させてみてください。
また体重が重いと関節に負担をかけるので、日頃から食事量と運動量のバランスの確認も大切です。
方法②:運動管理
老犬になっても運動は大切です。
ウォーミングアップにマッサージをしたり、1回の運動時間を減らすかわりに回数を増やしたりして、心と体に良い刺激を与えられるように心がけましょう。
方法③:室内管理
フローリングは犬の関節疾患の原因になります。
フローリングの室内で飼っている場合は滑り止めマットを活用して足の負担を軽減させましょう。
またご飯の器の高さが低過ぎたり高過ぎたりすると、うつむいて食事し続けなければならず、老犬にとって身体の負担になります。
愛犬にとってムリのない姿勢で食事が摂れる高さの台を利用してください。